さぁ〜頑張ってつくろぉ〜

ブレンドされたカレー粉は種類により風味が異なるのでお好みの物を。 ただ、海外で売っているブレンドカレー粉には塩や小麦粉が混ざっているモノもあるので 注意。これらを使うと失敗します。風味の悪いカレー粉には別でターメリックとシナモンを 加えるとそれっぽくなります。この時点で辛さは考えないこと。
オイルは揚げ物の残り油でいい。もちろんちゃんと濾してあること。実はこの作り方は日本の某レストランのもので (高級レストラン以下ファミレス以上の普通の洋食屋)最初は、「残った揚げ油なんか使って経費削減か?」などと 思ったけれど、いざ自分で作ってみると新品のサラダオイルより遥かに風味がよくなります。 いわゆる「店の味」っていう風味。ちなみに分量はカレー・オイル・小麦粉の順に1:2:3。
さてルーを作りましょう。おっとその前に、ここではカレー粉と小麦粉を炒りながらブイヨンでのばす なんて作り方はしないので、カレー臭が部屋中に充満します。おまけに着ているモノにもガンガン付きます。 髪から身体からカレーの匂いにつつまれます。作った後に外出すると10人中9人は振り向く事でしょう。 そこで換気は十分に、洋服は匂い以外にも油やカレーがはねる可能性があるので多少汚れてもいいものをお勧めします。
さてそれではオイルは中温に温めます。(180度くらい)
暖まったオイルに小麦粉を3分の2くらい入れる。油の温度が高いと吹きこぼれるので十分注意。 万が一吹きこぼれそうになったら速攻で火から下ろして表面をおもいっきり吹いて表面温度を下げます。 これは麺類を茹でる時にも有効。最初は調理台に濡れ布巾を置いておく方がいいと思います。(念のため)
満遍なくよくかき混ぜる。水に入れた時と違ってダマにはならないけど 小麦粉全体が平均されるように混ぜる。
小麦粉がよく混ざったらカレー粉を全部入れる。そしてまたよく混ぜる。
最後に残りの小麦粉を入れて良く混ぜる。中身が白茶のマーブル模様にならない ように混ぜる。なんだか段々そんな感じに。
次にオーブンで焼くためにネタを金属型に流し込む。 前述の某レストランでは業務用のケチャップの缶(おそらく2L缶)を使っていた。 あまり平べッたい容器を使うとコゲやすいので、できるだけ厚みのある容器で。 今回はケーキ型に入れてみました。(このくらいなら大丈夫)
オーブンの温度200度に設定して、金属型をアルミホイルでカバーして45分〜50分焼く。 海外において(特に欧米)オーブンがない状況は極めて少ないと思うけど、もしキッチンに オーブンがない場合、金属型に入れる前の鍋の状態で、焦がしぎみに火にかける。平均して 全体が少しずつ焦げるように絶えず混ぜること。焦げ過ぎると苦く、焦げないと風味がでない。
ルーを焼いている間に材料を用意する。材料はお好みだがシーフード向きじゃないと思う。 もし、シーフードカレーにしたいのなら後述のガーリックパウダーとトンカツソースを 控えるといい。一般的に肉は豚または牛のバラ肉を角切りに(脂身必須)、野菜類は玉葱・ マッシュルームなどを。もちろんジャガイモやニンジンもお好みによって可だけど、 アシが早いので多量に作った場合、小分けにして冷凍した方がいい。玉葱は多すぎるくらい 入れることをお勧めします。
焼き上がりのカレールー。表面がほのかに焦げている。 もしオーブンで焼いている間に煙りがモクモク出るようなら設定温度を下げること。 ここで焦げ過ぎると妙に苦いカレーになります。
さて実際にカレーを作る鍋を用意して、先ほど焼き上がったカレールーを半分だけ入れる。 (半分でこの鍋一杯のカレーができます)カレールーは焼き上がってからしばらく冷ました方が安全。 鍋にカレールーを入れたら、いきなり調味料を入れる。ここで疑ってはいけません。成功を信じましょう。 間違ってもこの時点で火には掛けないように。このカレーの辛さはここで入れる胡椒の分量で決まります。 辛さはお好みでどうぞ。
調味料を入れた鍋に水を入れる。なんじゃこの物体?・・・だね。まだ。 そしてダマにならないように良くかき混ぜておく。なんだか赤だしの味噌汁みたい。
中火にかけて絶えず混ぜる。別に強火でもいいけど、カレーが固まりはじめると一気に粘度が増す ので慣れないと焦がしやすくなります。とにかく気を許さず混ぜる混ぜる。 しばらくすると不思議にちゃんとカレーっぽくなる。
具を入れてまた混ぜる混ぜる。具は予め炒めておいてもいいけど出来上がりの違いはそんなにない。好みで赤ワインなんかを入れても可。玉葱は溶けるまで、肉は形が崩れるくらい煮込む。写真では時間がなかったので手抜き。(笑)念のためちゃんと味見して好みの味にしましょう。
何となくそんな雰囲気のカレーが出来上がり。ちなみにこのカレーは夕方作って夜に食べるように作られていません。最低でも朝作って夜食べるくらいのインターバルが必要です。別に食べられなくはないけど味のカドがとれません。特に最初の味付けで酸味が強かった場合酸味が落ちなくて舌につく感じがします。出来上がったカレーが辛すぎた場合、小鍋に食べる分のカレーを取り、火に掛けながらミルクでのばしてやると辛味が落ちます。